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ひまつぶしシリーズ1:信玄餅と筑紫餅2010/05/22

ひまつぶしシリーズ:信玄餅と筑紫餅2010/05/22

山梨の有名なお菓子のひとつに「信玄餅」というのがあります。
きな粉をまぶしたお餅に黒蜜をかけて食します。

写真は2個入りのかわいい風呂敷包みの信玄餅です。

福岡人ならピンとくるはず、あの「筑紫もち」に酷似していることを。
「どん兵衛EastWest」に続き、またやっちゃいました。似たもの比較。


左から桔梗屋信玄餅、金精軒信玄餅、如水庵筑紫もちとなります。
実は、信玄餅は2軒の和菓子屋からそれぞれ発売されています。
「信玄餅」の商標は金精軒が持っているけど、発売は桔梗屋が早かったという
ややこしい歴史があるみたいです。


せっかくですので、これらも比較していきましょう。
まず外見から。
大きさも大体同じぐらいで、包みも黒文字(楊枝)もよく似ています。
信玄餅はビニール、筑紫もちは紙で包んであります。

発売開始時期は以下の通りです。(出典:ウィキ先生、如水庵HP)
桔梗屋信玄餅・・・1968年(昭和43年)
金精軒信玄餅・・・1972年(昭和47年)
如水庵筑紫もち・・1977年(昭和52年)

桔梗屋が元祖かは判りませんが、安倍川餅をヒントに作られたそうです。
その後、各地に似たお菓子が発売。こうなると最中みたいにひとつのジャンルですね。
同時期に新潟で「出陣餅」という同系のお菓子が発売されたそうで、これも機会があれば食べてみたいところです。


包みを開けると容器に入った黒蜜と餅にまぶされたきな粉。
信玄餅のきな粉はたっぷりでこぼれまくり、筑紫もちのきな粉はやや控えめ。
2つの信玄餅は外見はあまり違いがありません。
内容量は、桔梗屋>金精軒>筑紫もち

黒蜜にはだいぶ違いがありました。
信玄餅はいかにも「黒糖」という感じでお味は濃厚、色も濃く、
筑紫もちは黒糖の割合が低いのかさっぱりとして色が薄く、
黒糖特有のくどさは、桔梗屋>金精軒>筑紫もち。
金精軒はやや酸味を感じました。

きな粉については、信玄餅は大豆の香りが強く、筑紫もちはサラサラしてあまり自己主張していません。
餅は、信玄餅は歯ごたえあり、筑紫もちはやわらかめでした。

全体の印象としては、
前者は素材の風味を際立たせ(自己主張が強い?)、
後者は全体のバランスをとっている(協調的?)感じがします。

山梨と福岡を比べただけなので一概には言えないかもしれませんが、
お菓子もおつゆと同様に、
東は濃く力強い色と味付け、西は薄く優しい色と味付けなのかな
という印象を持ちました。

東西の食文化の違いを、再び感じたのでありました。
(桔梗屋と金精軒の違いはあんまり分からんかったな・・・)

暇なん・・・いや夏休みの自由研究?

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